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Intimacy with yourself   アジャシャンティ的な何か。

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~Radio Adyashanti と オンラインコースの感想を中心に~

失う (1) 

Everyday Blessings(Jon & Myla Kabat-Zinn)
Part Ten Darkness and Light より

Losing it (失う)1

 どんな親でも、時にはそれを失います。かんしゃくを起こし、怒りに自分を見失うのです。心のバランスを失い、行くべき道を見失い、尊厳を失い、自尊心を失います。何がそれを引き起こしたにせよ、実際にそれが起こったときには、深い痛みをともないます。
 そのような出来事はだいたい、私たちがとても疲れていて、自分の限界に近い状態にあるときに起こります。強いフラストレーションの感情がわき起こり、その感情に気づくのが遅れたり、どうやってギアを切り替えることができるのかわからなくなったり、ときにはもうどうにでもなれと思ったりするのです。
 「失う」ことは、叫んだり、怒鳴ったり、意地悪なものの言い方をする、というような形をとったりします。ときには激昂して、(子どもを)たたいたりぶったりします。そしてその直後、私たちはひどい気分になり、自分自身に怒りを感じ、子どもにすまない気持ちになります。一瞬にして、悪夢のまっただなかに放り込まれるのです。
 私、マイラ・カバット・ジンが経験した例をあげましょう。

 私は娘たちの内の一人を、寝かしつけていました。その子はとても寝付きの悪い子で、8歳にしてとても夜更かしで、いつまででも起きていられるような子どもでした。私はといえば、夜10時過ぎたころにはひどい状態になり、ちゃんと機能しなくなるくらいなのです。私は我慢強いほうではありません。その子は、寝るときにはとても神経質になり、あらゆることを気にします。何か食べたがったり、ひとりにされることをいやがったり、明かりが暗すぎる、と言ったりします。彼女を寝かしつけるときには、しばらくそばにすわっています。もし私から見て、(この夜もそうだったのですが)寝付くまでにとても時間がかかりそうで、とても起きてつきあってはいられない、と感じたときには、いっしょにお母さんのベッドで寝よう、と提案します。でも、こうも言います。「でもお母さんのベッドに来るなら、ちゃんとシャツをはおるのよ。それがルールですからね。じゃないとお母さんはあなたが風邪をひかないように、一晩中毛布であなたをくるみ続けないといけないんだから」。娘はもちろんこのルールを心得ていますが、一応は抵抗します。しかし最後にはシャツを着ます。けれどもすぐにこのシャツに不満を言い始め、ベッドをけったりパンチしたりし始めます。私はもっと着心地のよいシャツを用意してやりましたが、そのころまでには娘はもっと怒っていて、私に悪態をついていました。彼女はまた、明かりをつけたままにしてほしい、と要求し、私は消しなさい、と言います。ここまでくるともう、意地の張り合いです。
 私はこのままでは、もうひとりの娘が起きてしまう、と感じました。私は、娘の計略にまんまとはまったように、コントロールされているように感じました。とても無力です。ものごとがある方向に流れていって、自分にはその流れをとても変えられない、と思いました。(つづく)
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by suna-tuki-mori | 2009-03-16 13:22